PSEマークとポータブル電源の扱い
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モバイルバッテリーにはPSEマークが必要ですが、ポータブル電源はどうなのか。経済産業省の公表資料をもとに、規制の範囲と代わりに確認できる認証をまとめました。
結論:ACを出力できるポータブル電源は「モバイルバッテリー」として扱われない
経済産業省の「モバイルバッテリーに関するFAQ」は、「交流が出力できるポータブル電源は蓄電池に該当しないため、モバイルバッテリーとして扱わず、非対象」と明記しています。また、経済産業省のポータブル電源の安全性要求事項のページは「ポータブル電源は、現在、電気用品安全法の規制対象外」としています(2024年4月更新のページ)。
このため、ポータブル電源本体にPSEマークがないこと自体は、同ページの説明の範囲では法令違反を意味しません。一方で、付属のACアダプターなど、別の電気用品に当たる部品には電気用品安全法の表示が必要になる場合があります(直流電源装置と複合した製品は菱形と丸形の両方を表示する、とFAQのQ21にあります)。
モバイルバッテリーの規制の中身
| 項目 | 経済産業省の説明 |
|---|---|
| 規制対象になった時期 | 2018年2月1日付けの通達改正で電気用品安全法の対象に。2019年1月31日までの1年間が経過措置期間 |
| 対象の基準 | 内蔵する単電池1個あたりの体積エネルギー密度が400Wh/L以上のもの(FAQ Q1) |
| 判断の考え方 | 主たる機能が外付け電源として用いられるものはモバイルバッテリーとして扱う(Q3) |
| 表示するマーク | 「特定電気用品以外の電気用品」に分類されるため丸形のPSEマーク(Q17) |
| ポータブル電源 | 交流が出力できるものは非対象(Q4) |
AC出力のない「ポータブル電源」はどう考えるか
製品名に「ポータブル電源」と付いていても、AC出力を持たない製品があります。例えばJackery Explorer 100 Plusは「本製品ではACコンセントは使用できません」と公式ページに記載し、Anker Solix C300 DCもAC出力がありません。FAQのQ4は「交流が出力できる」ことを非対象の理由にしているため、AC出力のない製品がどちらに当たるかは、FAQの基準(主たる機能、単電池のエネルギー密度)に沿って個別に判断されます。購入時は本体にPSEマークがあるか、メーカーが電気用品安全法上の扱いをどう説明しているかを確認してください。
PSEの代わりに確認できる安全認証
経済産業省は2024年2月にポータブル電源の安全性要求事項(中間とりまとめ)をまとめました。同省の審議会資料(2025年3月21日)によると、この要求事項は2024年6月に電気製品の第三者認証制度「Sマーク」の追加基準として採用され、2024年11月には一般社団法人日本ポータブル電源協会が設立、2026年にJISを作成する予定とされています。アンカー・ジャパンは、Anker Solixの一部のポータブル電源がSマーク認証を取得したと発表しています。
また同資料は、リチウムイオン蓄電池の技術基準について、過充電防止のための電圧監視の要件が2022年12月に明確化され、経過措置が2024年12月に満了したことにも触れています。
相談先・問い合わせ先の選び方
製品が電気用品安全法の対象かどうか判断に迷う場合は、製造・輸入事業者に問い合わせるのが基本です。事業者向けの解釈は経済産業省の電気用品安全法の窓口が案内しています。購入者としては、販売事業者の連絡先が明示されているか、Sマークなど第三者認証の有無を公式ページで確認できるかを選ぶ基準にできます。
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ポータブル電源の購入先の例
容量(Wh)と定格出力(W)、使いたい家電の消費電力、重さを照らし合わせて選んでください。
リンク先で申し込みや問い合わせがあった場合、当サイトに報酬が支払われることがあります。料金・対応地域・保証などの条件は、必ず各社の公式ページと見積書で確認してください。
- 経済産業省:モバイルバッテリーに関するFAQ(電気用品安全法)
- 経済産業省:モバイルバッテリーの規制対象化について(概要)
- 経済産業省:ポータブル電源の安全性要求事項(中間とりまとめ)
- 経済産業省 産業構造審議会 製品安全小委員会 資料「製品安全規制の見直し」(2025年3月21日)
- アンカー・ジャパン:Sマーク認証取得のお知らせ
- Jackery公式:Explorer 100 Plus
- Anker公式:Anker Solix C300 DC Portable Power Station
法令の解釈は経済産業省の公表資料の記載をまとめたものです。個別製品の扱いは事業者・所管官庁に確認してください。
買った後の手間まで、先に考えておこう。